2014年01月31日

「工務1課」の予算ヒアリング

現有施設の老朽化は年々進んでいます
更新の必要性は増加しています
そこで、重点的に取り組んでいますが当然課題もあります。

現在の状況は、既設の水道管のなかでも耐震力が
極端に不足している「石綿セメント管」の更新に力を注いでいます。

平成32年度の更新完了の目標をたて、現在の更新率は約5割
計画どおりに進んでいます。


(写真:水道管の布設工事の様子)

課題もあります
その更新事業は、各地域の下水道工事と併せて実施しています
そのメリットは、地域への迷惑を最小限にすることと

費用面では、「移設補償」や舗装工事等の費用持ち出しが
少ないメリットがありますが

反面、各市町の下水道工事に左右され
主体的に行なえない状況もあります。

この状況が今後数年は続きますが
効率という点のメリットを活かし、その方針は変りません。

ただ、地域に供給する重要な管路や
大きな病院や避難所となる公共施設に供給する管路等
早急に更新する必要があると考えられるものは
「独自での更新も必要」と思います。

その点を考慮した更新計画を早急に立てるよう指示をしました。
  


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2014年01月30日

「用水供給事業」の予算ヒアリング

「新年度予算」と「今年度最後の補正予算」の
ヒアリングが始りました、各課ごとに議論を行ないます。

その中から一部をお知らせします
まずは「用水供給事業」からです。

みやき町にある「北茂安浄水場」から県道佐賀川久保鳥栖線
に沿って「送水管」が佐賀市まで埋設されています
この管の大きさは最大直径が1.2mの大動脈です。

まだまだ更新時期ではありませんが 
日常の維持管理を丁寧に行い「長期間持たせる」ことが重要です
そのためには、いくつかの課題があります。

ひとつは、水管橋です
橋の側面に沿わせて地上部に露出している部分です。


(写真:河川を横断している「水管橋」)

 塗装等の時期を的確に行なうことと
 支えている基礎部分の補強です。

 再塗装の施行は終盤を迎えていますが
 基礎部分の補強が今後の課題
 計画的に行ないます。

これらのこととは別に、大きな課題があります
主要な送水管がもしも破損した場合は、広い地域での断水となります
それを防ぐのがバイパス管の新設です。

主旨や計画等は、その都度お知らせしてきました
「今年度に計画し、数か年で実施する」が計画でした。

その計画で手間取っています
その原因は、担当部署の「新たな悩み」です
バイパス管のルートや構造的な問題はありません。

悩みとは「単なるバイパス管でいいのか?」
「将来、既設の送水管を更新する場合を考慮しての計画は必要ないのか?」

計画されたことに対して「新たな疑問」が生じた
その疑問の解消は難しい
しかし、時間をかけてでも「疑問の解消をしたい」
若い職員の提案でした。

「先送りするような案件ではない」
しかし「その疑問の解消は重要」
よって「全体のスケジュールに影響させない」のを条件に了解しました。

内心「嬉しい」議論でした。
  


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2014年01月29日

改めて教えられた

水道関係の雑誌等は多く、手元にも回覧等でくる
当然、目を通し参考になる記述や考え方はファイルにする。

次の話も、その中のひとつ
なるほど、市民感覚・利用者感覚はそのとおり
と、改めて自問自答しました。

記事の概略です
テーマは「住民はこう発想する」
筆者は、もと水道マンの寄稿文のようです。

 家の前の道路で水道の工事が行なわれている 
 耐震化のための工事
 かみさんに、工事の概要を説明した。

 開口一番「耐震化ってなに?」
 「地震がきても壊れない管にかえる工事」というと
 「へー、じゃあ地震が来ても止まる心配はないんだ」と返ってきた。

 話しが、そう簡単ではないことは水道マンならだれでも分かる
 浄水場やいろんな設備が正常で、かつ管が正常
 要は、管だけ強くても駄目、その逆も駄目
 そんなことを、かいつまんで説明すると「管だけじゃ意味ないじゃん」

まさに、大地震がきた時に 
利用者は「水が止まるか、出るか」が問題。

当たり前だが、この視点を持って
「お知らせ」「広報」をする大事さを改めて教えてもらいました。
  


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2014年01月28日

日水協「第3回九州支部役員会」の報告

日本水道協会の第3回九州支部役員会が
鹿児島市で開催され出席しました。

支部長である福岡市の井上管理者より
「もしもの災害時には 
 お互い顔をあわせ日頃から情報を共有しておくことが肝心
 議案の審議を含めてよろしく」との挨拶で役員会が始まりました。

決算の見込みや新年度の予算・事業計画の説明と審議
また、昨年熊本市で開催された九州の合同防災訓練の報告や
今年の宮崎市で予定する計画、それに対する参加要請があり
役員会は終了。

午後は「滝乃神浄水場」の視察に
鹿児島市の水道は、3か所の浄水場と100を超える水源で供給している由。

 この浄水場の特徴はふたつ
 ひとつは、元々水力発電所だったものをそのまま買収しての利用
 だから、自然流下による取水・送水が可能(ポンプを使う必要がない)
 そのため、費用は格安「羨ましい施設でした」

 もうひとつは、桜島の降灰により
 たびたび運転ストップに見舞われていた
 その解消のために沈殿池・ろ過池に「蓋」を設置した
 当然、度重なる降灰があっているが運転ストップには至っていない
 効果は絶大だった由。


(写真:沈殿池・ろ過池に設置された「蓋」)

最後は、市の新しい観光施設である「維新ふるさと館」へ
薩摩の歴史を分かりやすく見られて良いが、気になったことがひとつ
あまりにも「薩摩のみ」を協調
同じか若しくは「当時の鍋島藩が進んでいた」こともあるのに・・・。

鹿児島での丸一日の所用が「日帰り」で十分の日程に
新幹線効果でしょう。
  


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2014年01月27日

新年「一歩も動かず」

例年、新年の私の行動は関係する方々へのご挨拶廻りや
賀詞交換会への出席で新しい年が始っていました
しかし、今年に限っては部屋から一歩も離れずに過ごしました。

理由は、東部水道企業団に来ていただく方々を
きちんとお迎えして新年の挨拶とこの1年のことをお願いしたい
そんな気持ちからでした。

例年、他所に伺って帰ると机の上には名詞の束が
反面、他の役所や事業所に伺っても不在の場合が非常に多い
みんなが動いて、結局は名詞を置いて帰るだけ
これを疑問に思っての「一歩も離れず」でした。

やはり、たくさんの方々とお会いすることができました
通常、お客様がお見えになるとコーヒーを出すようにしています
もちろん、私が入れたコーヒーです
名詞の交換をして、あいさつだけで別れる
それは、非常に「もったいない」と思ってのことです。

お見えいただく方々は、水道の関係者の方
官庁や事業所、また業界の方も多数お見えいただきます
その方々と、コーヒーを飲みながら、いろんなお話しをさせて頂く
そこには思わぬ情報もあります
また、常々疑問に思っていることや世の中の動きも読み取れます。

もちろん、仕事上のこと以外にも親しく話す時間が持てます
水道関係者のあらゆる方々は、私にとっては
ある面「お師匠さん」です
皆さん、今後ともよろしくお願いします。
  


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2014年01月24日

12月議会報告「その他の議案」

12月の定例議会の報告を
順次行なってきましたが、最後です。

H24年度決算、H25年度補正予算及び
水道料金の改定(値下げ)の条例改正が大きな案件ですが
他にも議案を提案しています。

第5号議案として、専決処分報告「H25年度補正第1号」です
 中身は、国庫補助事業で「補助金の増額」があり 
 議会に諮る時間がなかったため
 昨年5月に専決処分を行ったものの報告です。

 基山の耐震管布設工事において 補助対象工事の増により
 全体の事業費は変らずに、補助額を140万円増額したものです。

第6号議案は「企業長の給与の臨時特例に関する条例」
 これは、国の要請により 
 H26年の3月まで職員給与を臨時的に減額措置する措置をとりました
 それに伴い、企業長の給与を5%減額する条例の改正です

第7号議案も「企業長の給与の減額に関する条例の改正」です
 これは、皆様にご迷惑をおかけしました職員の不祥事に伴い
 管理監督責任として、H26年1月の1か月
 企業長の給与月額の20%を減額するものです。

第8号議案は「用水供給条例の一部を改正する条例」です
 用水料金を、H23年に引き続き6.5%減額するものです。

 行政改革による経費削減等によって
 今回値下げが可能になりました。

 改定の内容は 
 基本料金を「60円」から「55円」に引き下げるものです。

第9号議案が「給水条例の一部を改正する条例」で
 今回の基本料金の引き下げに関するものです。

以上の議案を審議していただき、全て満場一致で成立しました。
  


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2014年01月23日

12月議会報告「補正予算の概要」

昨年12月の定例議会にて
承認を頂きましたH25年度補正予算の概要です
大きな点は三点でした。


(写真:議会が開催される「企業団の議場」)

一点目は「元気臨時交付金」について
 各構成団体からの企業団会計への繰出しを頂き
 収入として措置しました。

 この「元気臨時交付金」とは
 国の経済対策で公共投資の地方負担が大きくなるため 
 特別な措置として内閣府が創設されたもので

 企業団の建設事業も一部がその対象となったため
 申請し、交付されたものですが

 手続き上の問題で市町への交付となり
 一旦、市町の収入になった応分額を
 企業団会計に繰出してもらう、というものです。

 これによって、起債事業(借金)の工事に
 この繰出し金を充当することにより、企業債を減額する案件でした。

二点目は、還付金の受入について
 「水資源機構」が施工されていた大山ダムが完成しました。

 直接的な負担はありませんが、その大山ダムの完成で
 筑後大堰にかかるユーザーの負担の割合(アロケーション)が
 変更になり、過年度負担金について精算の還付金が発生しました。

 その還付金1億7千3百万円の受け入れでした。

三点目は、先日お知らせした筑後川の支援の件でした。

他には、人件費の減額や
佐賀市諸富町の受託事業費の増額等でした
この予算補正は、3月までの間に、もう1回行う予定です。
  


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2014年01月22日

インフルエンザが流行っています

職場内でインフルエンザが流行っています。

先々週に本庁の総務課に発生
1週間で、次々に若手の4人が自宅療養へ
先週は、三養基営業所と浄水場でも。

今年のインフルエンザ
若い人がかかりやすいような傾向か?

現在の流行情報を確認してみると
AH3亜型(A香港型)の割合が多いとのこと。


(写真:職場にも危機管理として
    新型インフルエンザ等用の「マスク」を備蓄しています)

インフルエンザを予防する有効な方法としては
 ・流行前のワクチン接種。
 ・飛沫感染対策としての咳エチケット。
 ・外出後の手洗い等。
 ・適度な湿度の保持。
 ・十分な休養とバランスのとれた栄養摂取。
 ・人混みや繁華街への外出を控える。

インフルエンザにかかったら
 ・具合が悪ければ早めに医療機関を受診。
 ・安静にして、休養を。特に、睡眠を十分にとることが大切。
 ・水分を十分に補給。お茶でもスープでも飲みたいものを。
 ・咳やくしゃみ等の症状のある時は、周りの方へうつさないために
  不織布製マスクを着用。
 ・人混みや繁華街への外出を控える。

皆様方もご注意を。
  


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2014年01月21日

筑後川支援の具体「筑後川への責任」

東部水道企業団の水源は【筑後川】
その筑後川の恵みである「川の水」を原水として頂いています。


(写真:筑後川と当企業団の北茂安浄水場)

頂くには、応分の責任も伴います
定期的な清掃作業等への参加もそのひとつですが

「団体としての役割も必要」という主旨で
昨年「筑後川流域情報共有懇話会」において

筑後川の上・中流域の環境保全を福岡県が行い
下流域の環境保全を佐賀県が行う
ことの確認がなされました。

この懇話会のメンバーは
国土交通省九州地方整備局、(独)水資源機構、福岡県、佐賀県
筑後川取水の4水道企業団(福岡地区、福岡県南広域、佐賀西部広域
佐賀東部)で構成しています。

それを受け、佐賀県側で「佐賀県筑後川下流環境協議会」
を発足させ、佐賀西部広域と佐賀東部の両水道企業団で
応分の予算を1/2ずつ負担するものです。

先日の企業団幹事会で承認され
定例議会において、補正予算で対応するよう可決されました。

河川から恩恵を受けるからこそ、河川の環境を守っていく
このことは、小さな一歩ですが
日頃から河川の環境に配慮して事業を進めていく所存です。
  


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2014年01月20日

前年度決算の概要「水道事業」

前回からの続きです
今日は、一方の「水道事業(水の小売り)」の決算について
概略を報告します。

業務の状況は
給水戸数は、前年度より749戸増加して4万599戸
給水普及率は、93.1%です
有収水量も前年度に対して0.5%微増しました。

水道事業の「収益的収支」は
収入が前年度に対して0.6%増の約25億2千万円
対する費用(支出)は、5.5%増の約28億6千万円
差し引きで3億4千万円の赤字を計上しています。


(グラフ:H24年度決算 水道事業の「収益的収支」)

 この赤字(損失)は、財政計画に基づいた計画的な赤字です
 特にH24年度は、計画外であった旧川副浄水場の取壊し費用が
 加算されて損失金(約2億円)が増えています。

 旧川副浄水場跡地は、ご承知だと思いますが
 太陽光発電(メガソーラー)用に貸しています。

 本論に戻りますが、3億4千万円の赤字は
 計画的な損失であり「利益積立金」で処理しています。

 なお、前長期計画の見込みに対して
 約1億8千万円の損失増となっています。

次に「資本的収支」
支出は、前年度14.5%増の約4億5千万億円
対します収入は、前年度27.9%増の約3億4千万円


(グラフ:H24年度決算 水道事業の「資本的収支」)

 不足する額、約1億1千万円は
 自己財源(減価償却費等を財源とした留保資金)で補てんしています。


経営は、「用水供給事業」・「水道事業」とも順調に推移している
と考えています。
  


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2014年01月17日

前年度決算の概要「用水供給事業」

昨年の12月の定例議会にて承認を頂きました
H24年度決算「用水供給事業」の概要です。

年間給水量は、前年度を0.5%上回る結果となりました。
 前長期計画では 
 人口減少にて、H22年度から下降を想定していましたが
 微増との結果で推移しています
 この傾向は「今後も続く」と考えています。

用水供給事業(水の卸し売り)の「収益的収支」は
約3億円の純利益を計上し
全額を減債積立金(貯金)に積み立てています。


(グラフ:H24年度の用水供給事業「収益的収支」)

 これの大きな原因は
 高利率(5%以上)で借金していた借入金を
 3年間かけて全て繰り上げ償還を行ないました。

 このことによる利息の軽減額は 
 償還完了時までに20億円が軽減される結果となりました。

 また、純利益の約3億円は
 全長期計画の見込みに対して 
 約1億9千万円程度多い収益となっています。

また「資本的収支」は 
15億7千万円が不足しましたが、内部の積立金で補てんしています。


(グラフ:H24年度の用水供給事業「資本的収支」)

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ここで、分かりやすく説明を加えます
水道の経理は「複式簿記」です。

それは、営業に関する収支全てを「収益的収支」
営業活動以外の設備や施設への投資の収支を「資本的収支」
この二本立ての構成になっています。

まだ分かりにくいでしょう
通常、家計簿は単式簿記
収入に見合った支出で全ての収支を計算します。

例えば、車を100万円で購入したとすれば
100万円の支出のみで完了するのが単式簿記。

一方、複式簿記で考えれば
 100万円の車という資産が増え
 購入額の現金100万円は減少した
 と考えます。

 車は何年か使いますが
 毎年古くなる分資産の価値は減少します。
 ただ、一方では
 その間の車の購入のための現金の支払はありません。

 言い換えれば、当初支払った100万円を
 車の使える期間の年毎に割り振るということです。

このように、建物等長く使うものに関しては資産として考え
使える期間に割り振り、年毎の支出として考えるのが複式簿記です。
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ここで、話しは戻りますが「資本的収支」の15.7億円の
不足額の主な内容は建設事業費です。

「資本的収支」の収入は企業債等ですが
通常収入は小額であり、収支は不足します

その不足する財源は、自己財源(減価償却費等を財源とする留保資金)
で補てんするルールです。

今回の決算を乱暴に言えば
「企業の赤字・黒字」を見る指標は「収益的収支」で
東部水道企業団の昨年度の「用水供給事業(水の卸し売り)」は
約3億円の黒字決算だった、と思ってもらって結構です。
  


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2014年01月16日

「長期財政計画」職員への説明

2年間をかけて 
40年後を見据えて20年後の長期の財政計画を立案する

それをベースとして、中期(9年)の財政計画を立てる
こんなシナリオで、企業団の将来の姿を議論してきました。

それが「計画書」として完成し 
職員一人ひとりが認識・確認するための説明会が始りました。

職員みんなで作成した計画、あくまでも確認の作業であり 
今後の全ての行動計画の基本となるものであるため
その徹底のための説明です。

4回に分けて行なった説明会が終わりました
多くの意見がありました

事務系の職員からは、工務の計画について 
その逆に工務からは、投資計画や料金値下げについての意見が
当然のことです。

職員の意見を紹介します
Q1)ダム等の負担費用の将来は?
A1)耐用年数が過ぎれば、作り直しもある。
  しかし分割払いとなるだろうから、短期間での
  多額な費用負担は想定していない。

Q2)有収水量で工場等の使用は経済情勢が大きく左右する
  想定は大丈夫か?
A2)現状は微増状態で推移中。
  将来的な人口減は予想しているが、この地域の特性で
  アパート等が増えている。

  人口減による使用水量への影響は
  「核家族化による世帯数の増加」という要因により
  単純には減らない。
  工業用等は、現状より微増の状況が続くと想定した。

Q3)近年、増加している費用は何か?
A3)浄水場の薬品費、動力費が増加。その具体は活性炭と電気量
  活性炭は、東日本大震災の影響が徐々に落ち着いてきている。
  電気料金は、今後の値上げを織り込んで計画している。


(写真:北茂安浄水場の活性炭注入設備)

Q4)料金値下げの原資は?
A4)有収水量が、前回長期計画の見込みほど減少していない。
  また、下水道料金の徴収や遊休地の活用や
  内部努力による経費の削減分。

Q5)超過料金等の値下げの検討は?
A5)今回は行わなかった。今後の課題となる。

等々の議論がありました。
  


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2014年01月15日

「料金の値下げ」企業団の考え方

改めて「料金値下げ」に関する東部水道企業団の見解です。

当然のことですが「料金の値下げ」をするには
長期的な財政計画や
東部水道企業団としての将来ビジョンの策定が必須です。

随時、利用者の皆様方にもお知らせしたとおり
2年間かけて、全職員で長期計画を議論してきました。

現在の東部水道企業団単独での経営の見通し
近い将来、課題になるであろう「広域での連携」議論
そこでの東部水道企業団の「立ち位置」や役割論等々
議論を重ねました。

そこで策定した長期の財政計画
見えてきたことは、東部企業団単独でも経営的には問題はない
しかし、単独では解決できない大きな課題があります。

 それは、当企業団の水源が「筑後川のみ」しかない
 もしも浄水場が使用不可能な状況になれば
 水道水の供給ができない。


(写真:「筑後川」と当企業団の北茂安浄水場)

 もちろん隣接する水道事業者も同様(水源が1つ)な状況
 お互いが2源(複数)の水源を持つのが事業者としての責任
 その解決には、お互いの連携が不可欠です。

ごく簡単に説明しましたが、そんな実情です
「連携」即「合併」ではありません
しかし、連携の前提条件は、水道料金の平準化と考えました。

もちろん、収支を無視しての料金値下げはあり得ません
構成市町の皆様方より日頃頂いている支援や
内部努力の結果、現状は「利益剰余金」等の正味資金を
積み立てる状況にあります。

それを利用者の皆様に還元したい。

そこで、長期計画をベースに「値下げ」で詳細な財政計画を立案し
「値下げ出来る」との結論を得ました。
  


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2014年01月14日

~ 出雲大社ツアーに参加して ~

島根県にある「出雲大社」へのツアー旅行に
参加した職員の朝のスピーチの紹介です。

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昨年、出雲大社参拝ツアーに家族と参加しました。

60年ぶりの大遷宮の年で人気が高まり
さらにこの日は恒例行事「神在祭」と重なって
唖然とするほどの大行列ができていました。


(写真:出雲大社「神楽殿の大注連縄(大しめ縄) 」

私も大行列に加わり
最前列まで長い時間をかけて進み、二つの事を祈願しました。

「家内繁栄」と
「佐賀東部水道企業団が60年後も存続していること」です。


(写真:出雲大社「西十九社」
    全国の神々が1週間休息される御宿であるらしい…)

家内繁栄だけを祈願するつもりでしたが
企業団職員の不祥事が気にかかっていたのかもしれません
思わず「佐賀東部水道企業団の存続」を先にお願いしてしまいました。
  


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2014年01月10日

幹事会に「正式提案」

昨年11月の末日に、「水道料金の値下げ」について
幹事会に正式提案をしました。

臨時の幹事会時に説明をした「不安要素は解消した」
実施の時期は「今年の4月」としたい
との提案でした。

当然、了解していただき
12月議会に議案提案し、可決承認いただきました。


(写真:企業団本庁舎での記者発表の様子
    議会終了後に「水道料金の値下げ」の記者発表を行いました)

なお、実施の施行日は「4月1日以降の検針分から」としています。
 このことは、4月の検針地区は
 2月及び3月の使用に対する検針ですので 
 実質は、2月分の水道使用料から新料金となります。

 5月の検針地区は、3月及び4月分ですので
 3月から水道使用料から新料金となります。

残る課題もあります
今回、10m3を1300円(税抜き)と提案しましたが
残る課題は、超過料金です。

例えば、2か月間で40m3使用した場合
東部水道企業団は、新料金で7200円(税抜き)となります。

周辺の事業体の料金(税抜き)は
 ・佐賀市が6400円
 ・鳥栖市が6000円
 ・小城市が6200円

まだ近隣より高い状況です
今後、この是正に向かって努力していきます。
  


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2014年01月09日

臨時の幹事会を開催

昨年11月1日に臨時の幹事会の開催をお願いしました
出席者は構成団体の副市長・副町長の皆様方です。

対外的に「料金の値下げ」の考えを提案した最初の会議です。

提案の理由は
 今後20年・40年先を見通した
 長期の経営・財政の計画を策定し
 それをベースに、9か年計画を策定しました。

 その中で「料金値下げ」のシミュレーションを行い
 「来年度からでも実施できる」
 値下げ後の基本料金を、佐賀市と同等額としたい。

 なお、実施時期は
 新年4月には、会計制度の変更が予定され 
 現時点では、新ソフトでの再チェックがまだ出来ず
 不安な要素もある。

 また、国が示している物価上昇の推移の見極め等 
 不確実な要素もあり
 次回の正式な幹事会まで引き続き検討させて欲しい
 との提案でした。

この幹事会での主な意見は 
消費税が上がるこの時期に「料金値下げ」はありがたい
また、今後の設備更新等は大丈夫か?

もちろん、20年後40年後を想定し建設改良費用を算定している
との説明で「了承」を頂きました。
  


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2014年01月08日

値下げまでの議論の経過

今回の「水道料金の値下げ」は、2年間をかけ
長期の財政計画を策定し、財政状況を想定し
「実施できる」との確信を得て実施するものです。

「水道料金の値下げ」は、議会の議決事項であり
可決を得て公表という段取りです。

ですから
議論の状況や手続きは議会終了まで伏せていました。

後追いになりますが「料金値下げ」までの議論の推移を
数回に分け報告していきます。

時系列的には、10月に臨時の課長会を開催し
「水道料金の値下げ」の考え方のすり合わせと
その実施時期を議論しました。

これは、長期財政計画の一端としての「料金問題」であり
議論の中身については、全ての課長が共有しておりました。

その中での具体の議論は、将来の人口減少に対する収入の見込みや
今後の物価上昇の見通し、それに伴う人件費の動向等
活発な議論を行ったところでした。

職員が一致して
将来の東部水道企業団のあるべき姿をイメージして 
そのための課題を克服する

そんな雰囲気が感じられる企業団に
1歩1歩、確実に前進中との思いを強く持ったところでもありました。
  


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2014年01月07日

「水道料金値下げ」の理由

昨年12月末の議会定例会において
水道料金の値下げ案が可決されました。


(表:4月以降の検針より新料金が適用されます)

4月以降の検針より、新しい水道料金が適用されます
今回の値下げ提案の主な理由は2点

1点目は 
構成市町の皆様方の支援や内部努力の結果
「利益剰余金」等の正味資金を積み立てる状況にあります
それを利用者の皆様に還元したい。

2点目は 
周辺地域より高い料金設定では将来を見据えた場合には
「何かと支障を来たす」ということです。

 具体的には 
 企業団の長期の経営計画・財政計画を過去2年間 
 企業団職員全員で議論してきました
 当然「将来の水道のあり方」についても議論しました。

 佐賀県の計画にもある 
 県内3水道広域圏構想や、その先にある「県一水道」の構想を
 議論する時代が必ず来る、と思います。

 その前段としての近隣水道事業者との連携や
 広域協議をする上では「料金が違う」ということでは
 問題が多いと考えています。

上記の理由により
料金の値下げを議会に提案し了解を頂きました。
  


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2014年01月06日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます
穏やかな良い年をお迎えになったこととお慶び申し上げます
本年もよろしくお願いします。

例年より長かった正月
地域の天満宮と氏神さんに参り、今年1年の平穏を祈願
簡単な正月儀式のあとは、ゆっくりと正月休みを楽しみました。

さて、さきほど執務始め式を終わりました。


(写真:「執務始め式」の様子)

昨年までの2年間で
当面の大きな目標であった「長期の経営計画」と
当面の課題であった「技術の継承」のシナリオが
明確になりました。

今年の重点目標は3点です

1点目は「みんなで考え、みんなでやる」
「一人の100歩より、100人の1歩」です
企業団というチームで物事に対処する。

就任時からの、変わらない私の思考の原点でもあります
随分と浸透したと思います
課題は、まだ時々見受ける「縦割り思考の排除」です。

2点目は「維持・管理」要するに「長寿命化」です
既存の施設・設備を「長く持たせる」と
「長持ちする」施設整備を行なう
計画策定に着手します。

3点目は、企業団の「強みをさらに磨く」です
強みがあります
例えば「用水供給事業」と「水道事業」の両方の事業を行う
全国でも稀な企業団
簡単に言えば「水の卸し売り」と「水の小売」を行ない
水道全体をカバーする集団

しかも、職員は「水道事業一筋」
ここに最大の強みがあり、それをもっとも磨きます。

こんな私たちのこと
今年もよろしくお願いします。
  


Posted by 佐賀東部水道企業団  at 10:00企業団ニュース