2014年03月31日

退職の職員「お疲れ様でした」

今年度は3人が退職されます
栗山営業課長、中島工務2課長、青木三養基営業所長です
長い水道マン生活、また人生のひとつの区切り「お疲れ様でした」

この企業団の創世期から携わってこられ
現在の基礎を築かれた方々です。

今後は残った私たちが 
その意志を受け継ぎ、次の世代に確実に引き継ぐと共に
「利用者の皆様にとっての水道」という視点を更に進めていきます。

定年退職はサラリーマンのひとつの区切り
今後の長い人生、幸多からんことを祈ります
お疲れさまでした。


さて、平成25年度も終わります
1年間の目標も全てクリアしたと思っています
今日退職された3人も含めて、今後も退職が続きます。

よって「技術の継承」「経営の継承」が急務です
明日からは、また新しい気持ちで業務にあたります。
  


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2014年03月28日

年度の終わりにあたり

今年度の重点目標と掲げた二つのことを改めて報告をします
昨日は「長期プロジェクト(長期財政計画)」
今日は「危機管理」です。

当然ですが、既存の危機管理計画はあります
しかし、マニュアルにそった計画で「想定」に弱さを感じていました。

昨日の長期計画と中身については相当な部分が重複します
当然のことですが 
危機に備えては管路や施設等の更新・耐震が必要です。

しかし、備えていても
「もしもの災害」や「大規模な地震」は想定されます。

そこで、最悪の場合を想定して
「その時、企業団はどうするか?」が危機管理計画の基本です
具体的には割愛しますが、納得のいく計画ができました。

問題は、その時の対処ですので
日頃の訓練等を積み重ねていきます。


ただし、この計画には「大地震時の対応」がまだ未定の状況です
理由は、国の地震調査委員会の再評価において
九州地区の評価が変わりました。

それによれば、活断層の箇所が大幅に増え
その中に、佐賀市の川久保断層も新たに追加されました。

それを受け、現在、県において予測調査等を2年かけ 
その影響度合いや範囲の調査が行なわれています。

新しい想定は 
既存の計画を相当に上回る影響があると思いますし 
東部水道企業団にも大きく関係しますので
その調査結果を注視している状況です。
  


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2014年03月27日

年度が終わりに近づきました

今年度の重点目標と掲げた二つのことを改めて報告をします
今日は「長期プロジェクト(長期財政計画)」のことを

2年間をかけて、40年後を見据えて「20年後の企業団の姿」をみる
その具体の作業として財政計画を立案する

その作業が終わりました
職員参加での長期間に渡っての作業でした
その結果のひとつが今回の「水道料金の値下げ」でした。

・有収水量が前回までの計画の見込みほどには減少しない
・人口の減少は当然あるが、家屋数の減少とは比例しない
・地域によってのバラツキもあるが、人口増・家屋数の増も見込まれる
等々が推定され、その結果の料金の引き下げでした。

また、今後課題となるであろう
「広域での連携」や「東部水道企業団の役割」等の議論も重ねました
水源が「筑後川ひとつしかない」危うさも改めて実感し
なおさら、周りとの連携の必要性も確認できました。

今後は、長期計画・長期財政計画に基いて
利用者の皆様の立場に立った運営に
更に努力をしていく所存です。
  


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2014年03月26日

幹事会の報告

3月議会前の幹事会を開催しました
幹事会は、各構成市町の副市長・副町長で構成されています。

開会に先立って
今年度の振り返りとして2点

 40年先を見た20年間の長期計画を策定しました
 その結果のひとつとして
 4月から実施される水道料金の値下げが実現しました。

 また、危機管理計画を見直しました
 大きな見直し点は「一番悪いシナリオの想定・その対策」
 及び「現場で即判断・責任は企業長」の2点
 危機時にも水道水を供給する、に万全を尽くしたい。

新年度の重点目標は「技術・経営の継承」

 職員73名のうち50歳以上が32名、うち55歳以上が21名
 今後5年で、企業団の創成期を支えた職員がいなくなる
 次の世代への継承が急務
 とあいさつをさせていただきました。

幹事会の大きな議題は2つ
今年度の補正予算と新年度の予算でした。
  


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2014年03月25日

「補給弁」の設置工事

みやき町で行っている消防施設の「補給弁」の
設置工事を紹介します。

消防施設の「補給弁」とは、防火水槽に
配水管(道路上に埋設されている水道管)から
水を供給する設備のことです。

火事が発生した際、消防署の場合には
ポンプ車と併せてタンク車の装備があるため
水の供給は瞬時にできます。 

しかし、地元等の消防団には
タンク車の装備は、ほぼありません。

そこで必要になるのが
防火水槽や、配水管に直結されている消火栓。

「補給弁」の設置工事とは 
新しく設置された防火水槽へ
配水管から水を供給する設備の工事です。


(写真:配水管から分岐新設された補給弁)

これらの「消火設備」は
各々の構成市町で、設置場所や設備内容を決められ
企業団に工事の委託がされます
当然、費用は構成市町の負担です。

さて、今回紹介する場所は
みやき町の香田・中津隈等々の12か所
それぞれが現場の状況が違います。

防火水槽のすぐ近くに配水管があれば補給弁を設置するだけ
離れたところの場合は 
配水管を防火水槽近くまで、新たに布設する工事も行ないます。


(写真:配水管の末端に新設された補給弁)


(写真:補給弁設置後、道路は埋め戻し
    鉄蓋のみが道路面に見える状況となります)

それぞれの地区の方々 
工事でご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いします。
  


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2014年03月24日

筑後川水系水資源開発施設学習会

昨年、佐賀県、佐賀西部広域水道企業団及び当企業団の三者で
筑後川下流域の環境保全や情報共有を図ることを目的とした
「佐賀県筑後川下流環境協議会」が設立されました。

先日、その協議会主催で
佐賀県、両企業団及びその構成団体の市町担当者を対象とした
施設の視察と学習会が開催されました。

参加した職員から報告がありましたので紹介します。

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先日、佐賀東部水道企業団が水道用水として利用している
筑後川水系の水資源開発施設学習会に参加してきました。

水資源機構管理の筑後大堰
国土交通省管理の佐賀道水路筑後川機場、巨勢川調整池
の3か所の施設を見学してきました。

筑後大堰
 この施設は筑後川の治水と利水の目的をもって建設され
 昭和60年に完成しました。


(写真:筑後大堰の視察状況)

 筑後川の流況(河川の流れ具合)に応じて、一定の水量を
 確保すると共に、干満差が大きい有明海からの塩害も
 防いでくれるため、安定した量と質の水処理が可能となりました。

 今後は貯水池でもある大堰域内の水質の変化を
 把握していく必要があることを感じました。

佐賀導水路
 筑後川、城原川及び嘉瀬川を導水路で連結する人工の
 流況調整河川で佐賀平野の治水、利水を目的としています。


(写真:佐賀導水の管理状況の説明)

 治水の面では洪水時の調節、河川の正常な流水機能維持に
 また、利水の面では佐賀西部地域への水道用水補給を
 目的としています。

 佐賀導水路からの直接的な利用はありませんが
 安定した量と質の水道水供給には洪水調節機能の果たす役割は
 重要になると感じました。
  


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2014年03月20日

東部水道企業団の広報

年2回の広報誌「水道企業団だより」の配布や
ホームページでのお知らせ等の情報の提供
この、企業長ブログもその一環と言えるかも知れません。


(写真:全戸配布を行っている「水道企業団だより」)

しかし、広報がサービスの根幹部分と承知しているが
現実の対応は難しい
「繰り返し伝える」これが地味だが確実な方法
と思いながらも 
「これでいいのか」との素朴な疑念も正直「あります」

その素朴な疑念のひとつが「このブログ」
「水道のことを、知ってもらいたい」

「原水は、いろいろな方々の努力である」
「その水を頂いて、水道水として家庭に供給している」
「その供給のためには、こんな仕事をしている」
「必ずひねると出る水道水、そのための日々の努力も知って欲しい」

そんな努力と「おかげさま」を伝えたい
そんな気持ちで、毎日発信しています。

しかし、このブログを
果たして何人の方が読んでくださっているのか?

主な読者は、水道関係者では
等々、ブログは私の自己満足で終わっているのでは?
との思いも現実あります。

そんなこんなの「思い」を持ちながらも
「発信を続ける」以外に有効な知恵は浮かびません
今後とも、お付き合いをお願いします。
  


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2014年03月19日

水質基準について(その11)

今回から、着色・味等に影響を及ぼす項目を
3回に分けて説明します。

先ず
「亜鉛及びその化合物」、「アルミニウム及びその化合物」
「鉄及びその化合物」について紹介します。

31)亜鉛及びその化合物
 ・基準値:亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下
 ・内容:鉱山排水、工場排水などの混入や亜鉛メッキ鋼管
     からの溶出に由来して検出されることがあり
     高濃度に含まれると白濁の原因となります。
 ・主な用途:トタン板、合金、乾電池

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.010mg/L
   基山浄水場系統:0.005mg/L未満


(写真:採水で使用する容器
    検査項目毎に様々な種類の容器があります)

32)アルミニウム及びその化合物
 ・基準値:アルミニウムの量に関して、0.2mg/L以下
 ・内容:工場排水などの混入や、水処理に用いられる
     アルミニウム系凝集剤に由来して検出される
     ことがあり、高濃度に含まれると白濁の原因
     となります。
 ・主な用途:アルマイト製品、電線、印刷インク

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.03mg/L
   基山浄水場系統:0.06mg/L

33)鉄及びその化合物
 ・基準値:鉄の量に関して、0.3mg/L以下
 ・内容:鉱山排水、工場排水などの混入や鉄管に由来
     して検出されることがあり、高濃度に含まれると
     異臭味(カナ気)や、洗濯物などを着色する原因
     となります。
 ・主な用途:建築、橋梁、造船

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.01mg/L未満
   基山浄水場系統:0.01mg/L未満

企業団のホームページにも検査結果や項目の説明
水質検査計画を掲載していますので参照ください。
  


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2014年03月18日

水質基準について(その10)

消毒副生成物の3回目です。

 消毒副生成物とは、塩素等の消毒剤が水中の不純物と反応して
 非意図的に生成(発生)する物質のうち、人体その他に有害と
 考えられる性質を有する化学物質です。


今回は「トリクロロ酢酸」、「ブロモジクロロメタン」
「ブロモホルム」、「ホルムアルデヒド」について説明します。

27)トリクロロ酢酸
 ・基準値:0.2mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素
     が反応して生成されます。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.007mg/L
   基山浄水場系統:0.006mg/L


(写真:トリクロロ酢酸等の測定装置「GC/MS」)

28)ブロモジクロロメタン
 ・基準値:0.03mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が
     反応して生成されます。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.006mg/L
   基山浄水場系統:0.005mg/L

29)ブロモホルム
 ・基準値:0.09mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が
     反応して生成されます。
     ただし、その生成量は臭化物イオンの
     濃度により大きく変化します。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.001mg/L未満
   基山浄水場系統:0.001mg/L未満

30)ホルムアルデヒド
 ・基準値:0.08mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が
     反応して生成されます。
     ホルムアルデヒドは、非常に有用でさまざまなところで
     使用されているとともに、その有害性から種々の規制を
     受けている化学物質です。水に大変溶けやすい物質で
     このホルムアルデヒドを水に溶かした溶液を
     ホルマリンと呼んでいます。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.003mg/L
   基山浄水場系統:0.002mg/L

企業団のホームページにも検査結果や項目の説明
水質検査計画を掲載していますので参照ください。
  


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2014年03月17日

供養とは?

職員の朝のスピーチの紹介です。


(イラスト:お経を読む)

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先日、四十九日の法要(供養)を終えましたが
そもそも供養とはどういうことなのか?という疑問が・・・

「小学生に供養をどう説明する?」という記事が
目に留まりましたので紹介します。

 小学生から「お坊さん、供養ってなに?」と尋ねられ
 悩んだ挙句「供養って、おもてなしっていうこと」と答えました。

 「お友達が家に遊びに来る。その時に、そのお友達のために
  飲み物は何にしようか?、お菓子はどうしようか?
  部屋は片づいているかって考えるでしょ。

  それを“もてなし”っていうんだ。
  仏さまや、ご先祖さまにおもてなしをすることを
  供養っていうんだよ。

  また、お墓へ行ってお線香あげるでしょ
  つまり、いい香りをおもてなしするんだ
  それから、僕も一生懸命がんばりますって報告する
  それも心のおもてなしになるんだよ。」

 また、「お坊さんのお経は、いったい誰のために読んでるの?」
 と聞かれることがありますが
 じつは、お経を読む相手、それは、仏さま!

 お坊さんが読むお経は、多くの場合
 仏さま(死者ではありません)をもてなす(供養する)のに
 読まれるんです。そうすると仏さまは、それを楽しまれます。

 法事や法要で唱えられるお経は、
 この仏さまに楽しんでもらうためのお経です。
 お坊さんに仏さまを供養してもらう
 それを「今回は誰々のために特にお願いする」のが法事です。

 もちろん、お経には"諸行無常"について説かれたものや
 宇宙観を説いたものなどがあります。
 その意味では、生きている私たちの為に説かれた教えです。

 でも、漢文をそのまま読まれても聞いている人には
 内容はチンプンカンプンですよね。

という内容でした
宗教、宗派で違うかもしれませんが
なんとなく少しは理解できたような気になりました。

今日も一日よろしくお願いします。 南無~。
  


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2014年03月14日

水道企業団協議会に出席

先週、「筑後川水道三企業団協議会」の総会と
「九州地区水道企業団協議会」の第2回役員会に出席。

筑後川水道三企業団協議会の総会は
福岡地区水道企業団と福岡県南広域水道企業団と私たち

 福岡地区水道企業団の岩﨑企業長の
 「昨年前半は雨が降らず5月のドカ雨で救われ
  一時的にはポッとするも、早々の梅雨明け宣言
  お盆頃のまとまった雨にまた救われ、自然の恵みを実感
  今年もまた少雨傾向
  なたね梅雨が通常の状況であることを期待したい」
 との挨拶で開幕。

 事業の報告で、とくに皆様にお知らせしたいのが「危機時の連携」
 それまでも、相互の応援協定を結び連携を行なってきたが
 昨年度はそれを更に発展させるために
 「緊急時の資材の確保」に視点をあて、協議を進めました。

 結果、備蓄資材・機材が充実している「(独)水資源機構」と
 協議を重ね、緊急時には「無償で活用」が可能となりました
 特に、クレーン付きトラックやポンプ車・発電機等の資材活用は
 緊急時に備えた体制を、より充実させます。


(写真:(独)水資源機構の倉庫内に備蓄されている大口径の資材)

 また、協議会独自のセクション別部会の活動のあり方
 についての議論も多々ありました
 要は「こうだった」「こうなった」から1歩前に進もう
 次のステップは「やってみて、どうだった」だとか。

 具体的な課題の認識があるのに「そこで止まっている」には如何か?
 例えば「資材の共同購入や単価契約」
 効果の是非や実現の可能性等、具体の協議をしよう。

 等々活発な議論で時間不足の感じすら
 これも日頃からの様々な「おつきあい」があってなせる技
 本音トークと先を見越した議論は、ある面「心地が良い時間」

続いて行なわれた九州地区の企業団の役員会も馴染みのメンバー
 「水道管が古くなってきている」
 「更新・耐震で」の試算をやった 
 改めて実感したが、膨大な予算を必要となる。

 その確保や日頃からの維持管理に具体的に取り組むのは当然だが
 国の支援の拡大要望にも、これまで以上に力をつくそう。

 また、入札で「落札者がない」状況や
 現場の資材不足・技能者不足が著しい
 どんな対応をしているのか?

 今後の展望は、入札制度や設計単価の考え方まで
 と幅広い議論も。

 役員会の性格上、具体的な議論までは行きにくいが
 課題や問題点の共有と、具体の課題解決には「知っている人」
 はありがたい。

 お互いがそういう認識で今後も
 で散会でした。
  


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2014年03月13日

「八戸えんぶり」

みちのく五大雪まつりのひとつ
青森県「八戸えんぶり」の紹介です。

八戸圏域水道企業団への派遣研修の際に職員が堪能し
感激しての投稿です。
(研修の報告は、平成26年3月3日のブログにて)

国の重要無形文化財に指定された民俗芸能
その年の豊年を祈願して、春を呼ぶ4日間のお祭りです。


(写真:演じる3人の太夫)

3人もしくは5人の「太夫(たゆう)」という
華やかな烏帽子を被った舞手が
種まきや田植えを表現した独特の踊りが特徴的です。

「太夫」をはじめ「親方」「お囃子」など総勢15~30人で
構成された約30組の「えんぶり組」が町のあちこちで演じています。

明治時代に建築された「更上閣」の庭で演じられるのが「お庭えんぶり」
庭側の戸を全部はずした寒い座敷で
八戸せんべい汁と甘酒をいただきながら
「だんな様」気分で2組のえんぶりを鑑賞しました
県外のリピーターが多く、鑑賞券は発売と同時に完売するそうです。


(写真:始まる前の座敷)


(写真:若い5人の太夫の舞いです)

南部弁の唄は、大変難しかったのですが
雪が積もる庭で演じられる「えんぶり」は
鎌倉時代から続く厳かな雰囲気でした。

合間の子供たちの「松の舞」「えびす舞」「えんこえんこ」
「大黒舞」といった「祝福芸」は笑いを誘う楽しい踊り。


(写真:鯛を釣る様子の「えびす舞」)

春を待ちわびる東北の農民のお祭りを堪能しました
夏には華やかな山車絵巻が繰り広げられる
「八戸三社大祭」が開催されるそうです。
  


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2014年03月12日

平成25年度「水道技術管理者講習会」

新たに「水道技術管理者」の資格を取得するための
講習会を、今年度も当企業団で引き受けました。

水道法では「技術上の業務を担当する水道技術管理者を
一人置かなければならないと」と定められています。

経営上の責任者が水道事業管理者
水道工事や水道施設及びその管理の状況等に関する
技術上の責任者が水道技術管理者です。

その講習会の一コマをご紹介します。

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水源施設研修として、(独)水資源機構が管理している
「筑後大堰」の見学を行いました。

管理棟で概要説明を受け、現地見学を行いました。


(写真:筑後大堰の水位等を表示した監視モニター)


(写真:普段は立ち入れない筑後大堰のすぐ側で見学しました)

筑後大堰は、治水と利水の役目を担っています
見た目はおだやかなですが、水量の多さ、力を感じ
洪水対策の重要さを感じました。

平成24年7月の北部九州豪雨では
多大な被害をもたらしましたが、上流のダムと筑後大堰が
洪水調整の役割を果たし、被害を軽減しました。

筑後大堰のゲートには、この時の水位が黄色の帯で
表示されています。


(写真:黄色の帯が北部九州豪雨での水位、上の赤い帯は危険水位)

潮の干満差が日本一の有明海では
河川の上流まで潮が昇ってきます
筑後大堰の働きで、安定した淡水取水が可能となりました。

洪水や高潮から、人々の生活・財産を守り
河川の環境を守る上でも筑後大堰は大事な存在です。


寒風が吹く中、説明をいただいた
(独)水資源機構の方々、ありがとうございました。
  


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2014年03月11日

消防訓練の実施

3.11 ~ あの大震災から3年

同じ国民としてだけでなく
ライフラインである水道に携わる人間にとって
決して忘れてはならない教訓として

今までも、これからも
災害対策への思いを持ち続けます

祈 復興
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消防法により年1回以上
消防訓練の実施が定められています。

3月1日~3月7日が、春の火災予防運動のため
この時期に合わせ、消防訓練を実施しました。

今回は、佐賀消防署の職員立会いのもと
庁舎3階を火元と想定し、訓練が始まりました。

実際に非常ベルを押し
119番通報及び館内放送を行いました。


(写真:非常ベルの音とともに訓練を開始しました)

職員は非常時持出品を抱え、避難誘導係指示に従い
来庁者と共に速やかに避難
屋外へ避難後、各課の人数確認を行い企業長へ報告。


(写真:屋外の安全な場所に避難集合が完了しました)

その後、消火訓練を行いました
実際に火は使わないので
訓練用の水消火器を使って体験しました。


(写真:消火器の使い方を教わりました)

最後に消防署職員の方から
・事業所での出火の原因は放火が多い。
・建物の周りに燃えやすいものを置かない。
・避難は煙の影響を受けない風上側に。
・館内放送で出火場所をはっきりと伝えることで、
 避難ルートを明確に指示できる。
と指導がありました。

いざという時に、落ち着いて行動できるよう
今後も定期的に実施していきます。  


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2014年03月10日

(独)水資源機構との連絡会

先日、「都市用水利水者と水資源機構との連絡会」が
福岡県甘木市で開催されました。

これは、江川・寺内ダムや筑後大堰等の水源施設を
管理している(独)水資源機構と

その施設を利用している我々都市用水利水者が
意見交換を行い、より良い事業運営を目指すことを
目的として開催されており、今回で22回目となります。

今回は、甘木市に新たに建設されている小石原川ダムや
改築事業が行われている両筑地区平野用水施設の
視察研修が行われました。

今回の連絡会に参加した職員からの報告です。

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甘木鉄道甘木駅で他の参加者と合流し
視察現場に向かいました。

小石原川ダムは、既存の江川ダムの上流に位置し
・不特定用水の確保(適正な水利用や河川環境の保全)
・渇水に備えた水資源の開発
・洪水被害の軽減
・水道用水の確保
以上の四つの役割を担う目的で建設されます。

その働きにより
筑後川流域の水の有効利用を、今以上に充実させる
ための施設です。

石を積み重ねて作るロックフィルダムで
有効貯水容量は、3千910万m3
本体の着工はまだですが、その準備は始まっています。

ダム本体の建設予定地と、水路トンネル工事の状況を
見学しました。


(写真:ダム本体建設予定地)

水浦水路トンネルは
川の流れを迂回させるためのトンネルです。

11月から掘削を開始、1日24時間作業が行われ
現在までに、約140mが掘り進められたとのこと。


(写真:水路トンネルの入口)

次に、女男石頭首工の現地見学
頭首工とは、水を用水路へ引き入れるための施設の総称です。

今回の改築工事では、堆積した土砂を取り除きやすくする目的で
ゲートが2分割されました。


(写真:女男石頭首工)

女男石頭首工は、築約30年の老朽化した施設
今後も、長く大事に使っていくようお願いしました。

寒い中、施設見学の案内ありがとうございました。
  


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2014年03月07日

金融機関の経営状況分析

現在、佐賀東部水道企業団では、13金融機関を
指定金融機関として水道料金などの収納事務をお願いしています。

また、資金の運用先として
大口定期預金を預け入れしている金融機関もあります。

そこで、取扱いの金融機関についての
経営状況を把握する必要から、各金融機関の
ディスクロージャー誌等を基に経営分析を行なっています。

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【ディスクロージャー誌とは】
 ディスクロージャー誌とは、業務報告書や貸借対照表などを
 編集し、決算説明資料としたもの。銀行法改正に伴い、
 1999年度から各銀行に作成が義務付けられています。
 ディスクロージャー誌は、銀行の店頭に備え置き、投資家や
 預金者向けに提供されます。

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目的は、公金の安全性の確保と効率的な運用のためです。

分析の結果は、各金融機関とも自己資本比率は
銀行法による規制規準(国内銀行4%)を越えており 
不良債権比率も健全性を保たれています。

 収益性は、ここ数年は安定した利益を計上しており
 急激な落ち込みは見られません。

 流動性についても、預金残高は増加傾向であり 
 貸出金残高に急激な落ち込みは見られませんでした。

以上のことから、各指定金融機関は健全で安定した経営状況
にあり、現在のところ「安全である」と思われます。

なお、このことは
お二人の企業団監査委員への報告も行ったところです。
  


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2014年03月06日

水質基準について(その9)

消毒副生成物の2回目です。

 消毒副生成物とは、塩素等の消毒剤が水中の不純物と反応して
 非意図的に生成(発生)する物質のうち、人体その他に有害と
 考えられる性質を有する化学物質です。


今回は「臭素酸」、「総トリハロメタン」について紹介します。

25)臭素酸
 ・基準値:0.01mg/L以下
 ・内容:原水中の臭化物イオンが高度浄水処理の
     オゾンと反応して生成されます。
 ・主な用途:毛髪のコールドウエーブ用薬品(パーマ液)

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.001mg/L未満
   基山浄水場系統:0.001mg/L未満


(写真:臭素酸の測定装置「IC-PC」)

26)総トリハロメタン
 ・基準値:0.1mg/L以下
 ・内容:クロロホルム、ジブロモクロロメタン
     ブロモジクロロメタン、ブロモホルム等は
     トリハロメタンといわれ、水質基準では各々の
     基準値を定めると共に、その合計を総トリハロメタンとし
     合計での基準値も定めています。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.020mg/L
   基山浄水場系統:0.014mg/L

企業団のホームページにも検査結果や項目の説明
水質検査計画を掲載していますので参照ください。

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■トリハロメタンの除去について

 水道水をつくる過程で塩素処理を行うと
 水中に含まれている有機物質と塩素が反応し
 トリハロメタンができます。

 このトリハロメタンは発がん性が疑われています。

 東部水道企業団の水道水中に含まれるトリハロメタンの
 量は、常に水質基準値(0.1mg/L)以下であり安全性に
 問題はありません。

 しかし、それでも気になるというお客様には
 煮沸してご使用になることをおすすめします。

 ただし、短時間の加熱、煮沸ではトリハロメタンの濃度が
 一時的に増加することがありますので
 やかんなどのフタを空けた状態で、少なくとも
 5分以上煮沸することをおすすめします。
  


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2014年03月05日

水質基準について(その8)

今回から、消毒副生成物の項目を3回に分けて説明します。

 消毒副生成物とは、塩素等の消毒剤が水中の不純物と反応して
 非意図的に生成(発生)する物質のうち、人体その他に有害と
 考えられる性質を有する化学物質です。


先ず「塩素酸」、「クロロ酢酸」、「クロロホルム」
「ジクロロ酢酸」、「ジブロモクロロメタン」について紹介します。

20)塩素酸
 ・基準値:0.6mg/L以下
 ・内容:消毒剤の次亜塩素酸ナトリウム及び
     二酸化塩素の分解生成物です。
 ・主な用途:分析用試薬、除草剤

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.05mg/L未満
   基山浄水場系統:0.07mg/L

21)クロロ酢酸
 ・基準値:0.02mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が
     反応して生成されます。
 ・主な用途:除草剤、医薬品、香料

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.001mg/L未満
   基山浄水場系統:0.001mg/L未満

22)クロロホルム
 ・基準値:0.06mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して
     生成されます。
     人体への影響としては、肝障害、腎障害、中枢神経障害
     があります。かつては麻酔剤として用いられましたが
     その毒性のため用いられなくなりました。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.011mg/L
   基山浄水場系統:0.007mg/L


(写真:クロロホルム等の測定の様子)

23)ジクロロ酢酸
 ・基準値:0.04mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素
     が反応して生成されます。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.004mg/L
   基山浄水場系統:0.002mg/L

24)ジブロモクロロメタン
 ・基準値:0.1mg/L以下
 ・内容:原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素
     が反応して生成されます。

 ・東部水道企業団のH24年度検査結果
   北茂安浄水場系統:0.003mg/L
   基山浄水場系統:0.002mg/L

企業団のホームページにも検査結果や項目の説明
水質検査計画を掲載していますので参照ください。
  


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2014年03月04日

神埼市鶴田地区の工事

神埼市鶴田地区の老朽管を廃止して 
新たに別の道路内に新しく水道管を布設する工事を始めます
具体的には 
神埼市の「神埼清明高校」の道路内の老朽管を廃止します。

この工事そのものが特別な工事という訳ではありません
企業団のエリア内で順次行なっている工事のひとつです
現在、とくに耐久力・地震時の耐震力に問題がある
「石綿セメント管」の更新を急いでいます。

「平成32年度までに全てを更新する」ことを目標に
現在の進捗率が50%を少し越えた程度で
残りの延長は、約2万m(20km)です
毎年、2~3千m(2~3km)を行なう必要があります。

この工事もその一環です
布設予定の管は、市内を縦断する重要なルートであり
強靭で耐震性のある「NS形ダクタイル鋳鉄管」を使用します。


(写真:NS型ダクタイル鋳鉄管の接合部分
    構造が分かるように、一部を切り取り内部を可視化しています)

この管は 
伸び縮みや抜け出し防止機能を備えているのが最大の特徴で
東日本大震災や阪神・淡路大震災でも被害がなかった
信頼性のあるものです。

また、鶴田地区は来年度にかけて下水道工事が予定されており
道路部分の舗装は、きれいに仕上げられる予定です。

老朽化した既存の水道管は 
掘り起こしを避けるために併せて取替えを予定しています
ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いします。
  


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2014年03月03日

短期派遣研修(八戸圏域水道企業団)

このブログで先日(平成26年2月27日)紹介した自発的研修の
「先進地視察」に参加した職員から報告がありましたので紹介します。

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2月17日~2月21日までの5日間
青森県の八戸圏域水道企業団への短期派遣研修でした
希望する研修内容を事前に連絡した独自カリキュラムの単独研修です。

八戸圏域水道企業団は、昭和60年に11市町村で構成設立
人口も水量も佐賀東部水道企業団の2.5倍程度
給水区域面積では4倍近い約800km2の
全国でも有数の大型末端給水型水道企業団です。


(写真:「八戸圏域水道企業団」庁舎全景)

佐賀からの出発時には、関東から東北の太平洋側には降雪の予報
無事到着した三沢空港の滑走路以外は一面の雪模様。


(写真:空港から市内へ向かうバスの中からの景色)

ホテルまでの歩道で、ひと一人やっと歩けるスペースで
大きなスーツケースを持つ私を
数メートル先で待ってくれて
道を譲ってくれた八戸の町の人たちに猛烈に感心しました。

「こんなに積もるような雪は珍しいですよ。」
お会いする全ての方々に言われましたが
九州の人間には、東北のイメージそのまま。

八戸圏域水道企業団と佐賀東部水道企業団の違いはどこか
考えつつ研修を受けながら、感心するばかりの内容。

 実績と経験ある八戸市水道部を核とした広域企業団が
 計画目標の実現に向かって事業を進めるうちに
 2系統の浄水施設、研修センター等の充実したハードが建設され

 また、継続して実施されている職員教育や研修で鍛えられた
 職員の意識が強力なソフトとなり、現在の八戸圏域水道企業団を
 築いた柱のひとつとなっている
 との想像をめぐらせました。


(写真:「八戸圏域水道技術研修センター」平成22年9月完成)

副企業長、事務局長はじめ
大雪の交通渋滞のなか毎日送迎いただいた職員の方
丁寧に研修いただいた職員の方々
この5日間の研修で、20名前後の方にお世話になりました
心からお礼申し上げます。


(写真:「世増(ヨマサリ)ダム」の凍ったダム湖)

研修の終了後に、八戸の冬のお祭り「えんぶり」を
見てきましたので、後ほど改めて紹介します。
  


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