2013年03月19日

H24年度水道モニター視察研修(その2)

海水を真水にする。書くだけなら簡単ですが、実際は大変です。
ご家庭でもやかんでお湯を沸かすと、ふたの裏に水滴が付きます。

それは水が気化し、ふたで冷やされて再び水となったもので、
いわゆる蒸留水。
これは簡単ですが、大量のエネルギーを必要とします。

日本で最初の海水淡水化施設である池島炭鉱は、
炭鉱ということでエネルギーの確保は問題ありませんでしたが、
今日の社会では省エネ、温暖化防止は大きな課題です。

まみずピアでは、三つの膜を使う
省エネ型の逆浸透システムを採用されているそうです。



(写真:その一つ、UF膜ろ過装置の説明パネル)

実物のろ過膜を本に仕立てた分かりやすいパネル。
UF膜は、ポリフッ化ビニリデン系スパイラル型。

これは直接海水を真水にするものではなく、
処理の前に小さなウイルスやコロイドをろ過するもので、
海水のままきれいにします。


(写真:ろ過膜本体、バームクーヘンみたいなイメージです)

これは非常に汚れが付くので、数十秒毎に自動洗浄されているとか。


(写真:本を開いて読むイメージで丁寧な解説があります)



(写真:分かりやすく説明してもらいました)



(写真:そのUF膜が3060本)



(写真:UF膜の穴の大きさをイメージできる装置)

コーヒーフィルターの穴と比べると・・・
いや、実際行かれて体験されてください。
超桁違いに小さい穴で、細菌も通さないとか。


(写真:皆さん熱心に勉強されていました)



(写真:次の膜処理工程をイメージした通路)



(写真:施設の中心部分)

続きます。





  


Posted by 佐賀東部水道企業団  at 10:00企業団ニュース