2015年07月28日

水田の生きた化石ホウネンエビ

職員が朝の朝礼で面白い話をしてくれました
記事にしてもらいましたので紹介します

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今年は梅雨時期にちゃんと雨が降り
私の実家でも無事に田植えが終わり一安心です。

田んぼ全景
(写真:田植えを終えた水田)

さて、田植えが終わった後の水田の中に
生きた化石と言われるエビがいるのをご存じでしょうか。

エビと言ってもミジンコの仲間だそうで
ホウネンエビといいます。

体長は1.5センチから2センチ程度。
恐竜が生きてきた2億年前の姿をそのまま残しているそうです。

水田に水を配る農業用の給水口付近にいます。
最初見つけた時は、透き通っているので、
ぱっと見にはメダカがいるのかと勘違いしました。

ホウネンエビ
(写真:ホウネンエビ)

よくみると小さな足があって盛んに動かしています。
中には藻が着いているのか、緑のものを食べているのか
全体が緑色をしている個体もいます。

また、透き通らずに茶色いのもいまして
なぜかは分かりませんが、
小さな足を動かしている様子は同じでした。

田植えの後、孵化して1か月程度で一生を終えるそうです
卵を産んで、その卵は田んぼの土が乾燥しても大丈夫で
孵化することができる状態になるまでじっと休眠しているとか。

2億年前から同じような姿で生き続けてきたことに驚きです。
ホウネンエビが出てくると豊作の年になるとか・・・
特に根拠はないようです。

昭和40年代、マンガ雑誌の通信販売欄にシーモンキーという
猿のようなイラストで販売されていた小さな生き物を
ご存じでしょうか。

水(ほんとは海水)に粉を入れるとすぐに孵化して動き出す。
そんな紹介がされていたと記憶しています。
当時欲しいな~と思ったりしたのですが
実際に買ったことはありません。

そのシーモンキーもホウネンエビの仲間だそうです。
なぜそんな名前が付いたのか不思議ですが、
エビと言われるよりモンキーの方が売れるでしょう。

ホウネンエビという存在はつい最近知ったばかりです。
当時、シーモンキーの仲間が水田にいると知っていれば
捕まえて遊んだでしょうね。

このホウネンエビに似たような品種で甲羅のような
カブトエビという生き物もいるそうですが
残念ながらまだ出会ったことはありません。
ネットで見てみると天然記念物のカブトガニにそっくり。

水田には、この他にオタマジャクシや小さな水生昆虫
ジャンボタニシもいます。
大雨の後はコイやスッポンが遊んでいることも。

日本人の主食である米作り、それらの小さな生き物たちが
どのように関係しているのか専門的なことは分かりませんが、
水があるところに人々の暮らしがあり、生き物が命を育んでいる。
そんなことを考えながら、田んぼのまわりを散歩しています。


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Posted by 佐賀東部水道企業団  at 10:00 │企業団ニュース