2015年04月23日
九州地区水道企業団総会(視察その1)
総会の後は宇土市民会館の
髙木館長さんの講演でした。
テーマは「現存する日本最古の上水道」
まさに我らの先人の歴史です。
翌日の視察で現地に行くことになっていたので
より一層興味深く拝聴いたしました。
宇土半島は熊本市よりも
降水量が2割程少ないとのこと。
地形的な影響だろうということでしたが
そのために水源を確保され、
城下町として発展しました。
資料では小田原早川上水が最も古く
我が鍋島佐賀藩の上水道は
1623年~と10番目に古いものです。

(写真:轟水源池)

(写真:轟水源は、毎分4200リットルの湧出量)
しかしながら現在も利用されている上水道では
1663年の轟泉(ごうせん)水道が最も古いものとされています。

(写真:轟泉(ごうせん)公園案内板)
当初は松橋焼きの瓦質製樋管だったものが
その後100年程して馬門石(まかどいし)の樋管
に交換されています。

(写真:5キロ程先の船場橋まで引かれている樋管)
この馬門石は阿蘇溶結凝灰岩で
普通は灰色~黒褐色です。
宇土市の岩層には
ピンク色のものが含まれているとのこと。
柔らかくて加工がしやすいことから
水道管として採用されたようです。
杜の木立の間から水がわき出ています。

(写真:水を汲みに来られている方)
現在でも100戸程の家庭で使われているそうですが
通常の上水道と併用されているところが多いとか。
利用される家庭も年々少なくなりつつありますとのこと。

(写真:轟泉水道最終地点の船場橋界隈)

(写真:最終地点の井戸 ピンク色の馬門石)
じゃ口は維持管理するための宇土市の上水道
当時の武家屋敷にはそれぞれ井戸があり、
その他はこのような共同井戸があったそうです。
現在の利用形態としては、
この井戸まで水が流れてくるので、
ホームポンプで家庭内の配管につなげてあるとか。

(写真:イメージ図)
地元の管理組合でメンテナンス
水道料金は年間一万円程度
水質検査でも水質基準はクリア。
水道管のメンテナンスには「ガンゼキ」と呼ばれる
しっくいのようなものを使われています。
赤土、貝灰、食塩、松葉を煮た汁を昔ながらの方法で
餅つきの要領で混ぜ合わせるとか。
それらの伝統を地元の中学高校の生徒にも教えながら
大切に守りづけておられる轟泉水道の管理組合。
大変興味深いものでした。
次回は明治日本を支えた近代化施設の一つ
三角西港等を紹介します。
髙木館長さんの講演でした。
テーマは「現存する日本最古の上水道」
まさに我らの先人の歴史です。
翌日の視察で現地に行くことになっていたので
より一層興味深く拝聴いたしました。
宇土半島は熊本市よりも
降水量が2割程少ないとのこと。
地形的な影響だろうということでしたが
そのために水源を確保され、
城下町として発展しました。
資料では小田原早川上水が最も古く
我が鍋島佐賀藩の上水道は
1623年~と10番目に古いものです。
(写真:轟水源池)
(写真:轟水源は、毎分4200リットルの湧出量)
しかしながら現在も利用されている上水道では
1663年の轟泉(ごうせん)水道が最も古いものとされています。
(写真:轟泉(ごうせん)公園案内板)
当初は松橋焼きの瓦質製樋管だったものが
その後100年程して馬門石(まかどいし)の樋管
に交換されています。
(写真:5キロ程先の船場橋まで引かれている樋管)
この馬門石は阿蘇溶結凝灰岩で
普通は灰色~黒褐色です。
宇土市の岩層には
ピンク色のものが含まれているとのこと。
柔らかくて加工がしやすいことから
水道管として採用されたようです。
杜の木立の間から水がわき出ています。
(写真:水を汲みに来られている方)
現在でも100戸程の家庭で使われているそうですが
通常の上水道と併用されているところが多いとか。
利用される家庭も年々少なくなりつつありますとのこと。
(写真:轟泉水道最終地点の船場橋界隈)
(写真:最終地点の井戸 ピンク色の馬門石)
じゃ口は維持管理するための宇土市の上水道
当時の武家屋敷にはそれぞれ井戸があり、
その他はこのような共同井戸があったそうです。
現在の利用形態としては、
この井戸まで水が流れてくるので、
ホームポンプで家庭内の配管につなげてあるとか。
(写真:イメージ図)
地元の管理組合でメンテナンス
水道料金は年間一万円程度
水質検査でも水質基準はクリア。
水道管のメンテナンスには「ガンゼキ」と呼ばれる
しっくいのようなものを使われています。
赤土、貝灰、食塩、松葉を煮た汁を昔ながらの方法で
餅つきの要領で混ぜ合わせるとか。
それらの伝統を地元の中学高校の生徒にも教えながら
大切に守りづけておられる轟泉水道の管理組合。
大変興味深いものでした。
次回は明治日本を支えた近代化施設の一つ
三角西港等を紹介します。
Posted by 佐賀東部水道企業団
at 10:00
│企業団ニュース