2013年02月08日

「江川・寺内ダム」の総合運用とは

今日の話は「ダムの総合運用」
硬い話しですが、お付き合いをお願いします。

昭和41年に、供給施設を江川ダムとした
最初のフルプランが作成されました。

「江川・寺内ダム」の総合運用とは
(写真:福岡県朝倉市 小石原川上流に建設された「江川ダム」
    重力式コンクリート形式 有効貯水容量2400万m3)

その後、計画の一部変更が行われ
昭和45年に寺内ダムが
昭和49年に筑後大堰及び福岡導水事業が
追加されました。

江川ダムは
農業用水及び水道用水のためのダムとして

寺内ダムは
農業用水及び水道用水に加えて
洪水調整を目的とした多目的ダムとして建設されました。

「江川・寺内ダム」の総合運用とは
(写真:福岡県朝倉市 佐田川上流に建設された「寺内ダム」
    ロックフィル形式 有効貯水容量1600万m3)

建設工事が完了し
昭和50年に江川ダムが
昭和53年に寺内ダムの管理が開始されました。

寺内ダムが追加された際に
江川ダムとの総合利用による運用が定められ
ダム直下の各々の河川を結ぶ「寺内導水路」が
建造されることとなり、昭和50年に完成しました。

江川ダムのある小石原川、寺内ダムのある佐田川
を導水路で結び、相互に水を導水します。

双方の河川流況をみながら運用を行うことにより
効率的な水の運用を行うことが可能となりました。

「江川・寺内ダム」の総合運用とは
(写真:「江川ダム・寺内ダム総合利用模式図」
    (独)水資源機構 両筑平野用水事業概要パンフレットより)

そのような経緯の中で配分水量が決定し 
昭和50年に東部水道企業団が設立されました。

東部水道企業団全体の水利権92,000m3/日のうち
基山浄水場に5,000m3/日を
北茂安浄水場に87,000m3/日を振り分けることとなりました。

その後 
昭和60年「筑後大堰」による新規利水の配分量として
東部水道企業団に10,000m3/日の追加配分を得

その結果、既得配分水量の92,000m3/日と合わせ
102,000m3/日の水利権を所有することとなりました。



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Posted by 佐賀東部水道企業団  at 10:00 │企業団ニュース